【かんたん】iPadのドコモ「データプラス」SIMを、eSIM化して、新しいiPadに転送する

iPad Pro 13-inch M4 Apple
iPad Pro 13-inch M4
AppleTech

新型iPad Proに、モバイル回線を引越する手順について、探してもあまり見つからなかったのでまとめておこうと思います。思いの外、かんたん。ショップに出向かなくてもよく、また作業時間もいつでもOKで、スムーズにできました。

ただ、データプラスの物理SIMをeSIM化する話などがあまり調べても出てきていないので、メモとして残しておこうと思います。

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新型iPadには、SIMスロットがなく、物理SIMでの引越ができない

新型iPad Pro、iPad Airが、これまでのモデルと大きく異なる点は、本体にSIMカードスロットが存在していない点です。これまでのモデルも、物理的なSIMカードを必要としない「eSIM」に移行しました。

上のiPad Pro 13インチ(M4)には、SIMカードスロットが用意されていません。下のiPad Pro 12.9インチモデルには、歴代、SIMカードスロットが用意されていました。

物理的なSIMがいらないということは、ショップに出向いたり、オンラインショッピング経由での郵送待たずに、iPadのモバイル回線を開始することができるようになります。

その一方で、今までであれば、SIMカードを抜いて、差し直せば通信契約を別の端末に移すことができましたが、今後はその方法を使うことができません。そのため、新型iPadで唯一設定することができるeSIMに、現在の契約を移さなければなりません。

ただし、ドコモの音声・データ回線のサブとして契約しているオプションSIM「データプラス」(もしくは、5Gデータプラス)のeSIM移行については、ドコモのサイト経由での手続きの方法などがよくわかりませんでした。

ドコモの「5Gデータプラス」とは?

ドコモで「eximo」「ahamo」を契約している人が利用できる、データ通信専用のサブとなるSIMを追加できるオプション。月額1,100円(税込)で、メインのプランのデータ容量を使って通信することができるため、スマートフォンでドコモを使っている人にとっては、通話が必要ないiPadにピッタリのプランと言えます。

特に上限金額でデータ無制限の使い放題となるeximoユーザーは、月額1,100円で30GBまで利用できるようになるため、私も愛用しているプランです。

iOS/iPadOSの「eSIMに変更」機能を使う

ただ、物理SIMからeSIMへの移行は、非常に簡単な操作で可能でした。結論から言えば、ドコモショップやMyドコモなどのサービスサイトを一切用いず、iPadOSの機能だけでかんたんに済ませることができます。

「設定」>「モバイルデータ通信」を開き、「ドコモ」の見出しの中を見ます。ここの一番したに「eSIMに変更」というリンクボタンが見えていれば、作業可能です。

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「eSIMに変更」ボタンを押し、転送される回線の電話番号を確認後、ボタンを押していくと、トップボタンを2度押ししてeSIM化の承認を行います。

これによって、物理SIMのデータプラス回線は、eSIMとして格納されることになります。その上で、新しいiPadへの転送へと移ります。

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iOS/iPadOSの「eSIMクイック転送」で、新しいiPadにeSIMを移す

次の作業は、eSIM化した回線の、新しいiPadへの移行です。ここでも、iPadOSに備わっている機能「eSIMクイック転送」を用います。

「eSIMクイック転送」は、手元にあるiPhone・iPadの間で、eSIMを端末間移動させる機能です。先ほどの物理SIMカードのeSIM化同様、ドコモショップやMyドコモなどに頼らず、端末上で手続きが完結します。

まず、新しいiPad Pro/Airの「設定」>「モバイルデータ通信」の「モバイル通信プラン」タブから、「新規プランを追加」をタップします。次の画面で「iPad用プランを転送」をタップ。

さらに次の画面で「別のiPadから転送」をタップしておきます。この時、これまで使っていた古いiPadが近くにあると、回線の名前(ここではドコモ)と、iPadの端末の種類が表示されます。確認して選択します。

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※ちなみに、「ソフトバンク」表示は、別のiPadに物理SIMとしてささっている回線で、選択することができません。eSIMクイック転送は、eSIMに変更しておかなければ、転送できないため、注意が必要です。

これで、新しいiPad側の準備は整いました。今度は、古いiPadの画面に、転送の確認が出てきます。再び、トップボタンを2度押しする承認操作が求められ、手続き完了。

しばらく待つと、eSIMの転送が終わり、新しいiPadで5Gデータプラスのモバイルデータ通信ができるようになります。

eSIMならではのサービスと言えるかも

これまでSIMカードの差し替え、という物理的でわかりやすいデータプランの移行を行ってきましたが、eSIM化によって、カードの抜き差しを伴わず、データプランを端末間で、極めて手軽に行うことができるようになっていました。

eSIMの利用は実は初めてだったのですが、iPadOSの操作方法もシンプルで迷うことなく、またショップやオンライン手続きの時間にも左右されずに行うことができた点も、サービスとして快適さを感じました。

物理SIMとeSIMは、普段通信を行う分には、違いを感じることもありません。これなら、今後自分の回線はeSIMに移行し、端末間の載せ替えも自由に行っていけそうだ、と思いました。

ご参考になれば、と思います。

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