世界唯一のMac専門誌となった「Mac Fan」のオンライン版、「Mac Fan Portal」に、2024年8月6日発売の新刊『最強Appleフレームワーク:ジョブズを失っても、成長し続ける最高・堅実モデル!』(松村太郎・徳本昌大 / 時事通信出版局)のインタビューが掲載されました。
今回は、テック系を中心に2001年から約480億円の運用実績を誇る投資会社、イノベーション・エンジン株式会社のインベストメント・パートナー、雨宮秀仁さんをお招きし、投資家の目線からAppleの強さについての議論を交わしました。執筆は山田井ユウキさん、鼎談の場所はiU 情報経営イノベーション専門職大学でした。
雨宮さんは、ジョブズ時代にキャッチコピーとして打ち出した『Think different.』に着目し、テクノロジーとリベラルアーツの融合の先にある、ハードなことを紐解き分解していくことをやりきる企業である、とAppleを評価しました。
「「機能改善」で終わるプロダクトはそんなに成長しないということです。やはりThink different、つまり難しいことや誰もやれないことにフォーカスできないと、徳本さんがおっしゃるような価格競争に陥ってしまう。ですから、最初からコンペティターがたくさんいるブルーオーシャンではない世界に飛び込んでも、何かを覆したり壊したりできる強さというのが、僕たち投資家には魅力的に映りますね。」(雨宮さん) – Mac Fan Portal
その上で、近年の投資家目線での成長には、「App Store」の存在が大きいと指摘します。
「App Storeというアプリ配信プラットフォームがあるというのは強いですよ。あれがなければ、Apple製品であっても一般的な昔ながらのパソコンと変わらないと思います。App Storeがあることで会社のビジネスが重層化され、ライフタイムバリューの向上を実現しています。」(雨宮さん) – Mac Fan Portal
このようにAppleの行動のシンプルの背後に、雨宮さんは、ビジネスフレームワークを見出しています。
「重要なのは、まさにお二人が書籍でも書かれている「フレームワーク」だと思います。といっても、なんでもかんでも全部やればいいわけではありません。企業がどこを目指すのかによってもやり方は変わります。そういう意味では、シンプルなフレームワークから入っていくのがいいんじゃないでしょうか。「3C4P」とか、「5フォース」とか。それから、ミッションやビジョン、バリューなど「自分たちはどうありたいのか」についてはじっくり時間をかけて考えるべきだと思います。」(雨宮さん) – Mac Fan Portal
起業家は考える事が膨大にあり、目の前のことをこなしていくだけで時間が溶けていきます。そのため、ロジカルに考えるべきところはフレームワークを活用して、Appleのようにシンプルに片付ける。その上で、より時間をかけるべきことに時間を使うべき。
数々の起業家を支援してきた雨宮さんならではの金言だと感じました。ただ、フレームワークは自分の中に落とし込まないと活用できないのも事実。その上で、本書を読むべき人をオススメしてくださいました。
「Appleという誰もが知っている会社をフレームワークで分解されている本書は、すごく腹落ち感があって、誰にでも理解しやすい内容だと思いました。その意味では若い方にもおすすめです。高校生や大学生にも読んでほしいですね。それから、自治体の方にもおすすめしたいです。」(雨宮さん) – Mac Fan Portal
本書は8月6日発売です。ぜひ、手に取って頂けると嬉しいです!
本書『最強Appleフレームワーク: ジョブズを失っても、成長し続ける最高・堅実モデル!』関連情報は、こちらのページをご覧下さい。
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