iU大学で #人的資本ウェルビーング学 と認証プログラムが始まります

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2024年8月1日、iU(情報経営イノベーション専門職大学)で、産学連携団体として「一般社団法人 情報経営イノベーション組織研究機構」、略称「iU組織研究機構」を設立しました。これに合わせて、2024年後期の松村太郎研究室で、「人的資本ウェルビーング学」の研究と、認証プログラムがスタートします。

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人的資本のウェルビーングって?

「人的資本のウェルビーング」という言葉は聞きなれないかもしれません。

まず人的資本は、Human Capitalのことで、スキルや知識、ノウハウ、資源など、従業員が持っている能力を「資本」と捉える考え方です。アメリカ合衆国では2020年8月に、人的資本の情報開示が義務付けられており、2023年3月期決算から、日本の上場企業でも、開示義務が付けられています。

実は、人的資本の情報開示は「ISO 30414」で定められており、次のような11の領域に関して、情報開示を求めています。

  1. コンプライアンスと倫理 Compliance and ethics
  2. コスト Costs
  3. ダイバーシティ Diversity
  4. リーダーシップ Leadership
  5. 組織文化 Organization Culture
  6. 組織の健康・安全・福祉 Organizational health, safety and well-being
  7. 生産性 Productivity
  8. 採用・異動・離職 Recruitment, mobility and turnover
  9. スキルと能力 Skills and capabilities
  10. 後継者育成 Succession planning
  11. 労働力確保 Workforce availability

そもそも社会全体としてESG(環境・社会・ガバナンス)への関心の高まりがある中で、大企業だけでなく上場や買収に向けて成長するスタートアップ企業にとってもガバナンス強化が求められています。そして日本で進行している働き方改革を含む労働環境の激変もあり、持続的に企業価値を維持・成長させるために、人材戦略=人的資本のウェルビーングが重視されています。

iU組織研究機構

今回設立されたiU組織研究機構は、iU大学の研究組織である「B Lab」において、iU客員教授の松井勇策さんと、同・AKI(野口正明)さんがこれまで進めてきた活動を発展させた組織です。

理事にiUの中村伊知哉学長、iUのベンチャーキャピタルであるiU Z investmentのパートナーとして稲岡克彦さん、そして研究室のホストとして松村が就任し、iUを拠点にした「人的資本のウェルビーング学」の研究を行う体制を整えました。

同時に、大企業やスタートアップ企業に対して、「IPOの実現」 や「組織の持続的発展」を念頭に置いた「人的資本ウェルビーング学」のカリキュラムを作り、必要なガバナンス体制と人事労務上の整備の知見まで、組織価値の最大化を成し遂げるための実務的スキームを統合したプログラムとする予定です。

iUHCR認証

「人的資本ウェルビーング学」のプログラム化とともに、人的資本経営・ビジネスと人権・雇用基盤整備・新規事業開発等の施策の優れた点を抽出し、価値を顕彰し、広く発信する認証プログラム「iU 人的資本・人権モデル企業認証」(iUHCR認証)を実施します。

優れた取り組みが認められた企業には認証を付与します。認証を受けた企業は、公式ウェブサイトでの掲載や動画配信などを通じて、その取り組みを広く発信することができ、企業の信頼性やブランド価値の向上に寄与します。変化する社会において、良い働き方の確立、そしてより良い働く場所の拡大に寄与することを目指しています。

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