LOFREE FLOW84 – シルキータッチと心地よい音、GOHST軸のメカニカルキーボード

Review
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Amazonの2024年プライムデーのプレセールでなんと40%引きになっていた、前々から気になっていたキーボードを手に入れました。

Lofree FLOW84 – GHOST

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このキーボードは、ロープロファイルの浅いメカニカルスイッチを利用したキーボードです。

「世界初のガスケットマウントロープロファイルキーボード」をうたい、薄型設計でありながら、打鍵時の圧力が分散され、心地よい打鍵感と静粛性がウリ。アルミニウムフレームと40時間のBluetooth接続に対応するバッテリーもあって、「外出時のキーボード」として虎視眈々と狙っていた製品でした。

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薄い、ミルキータッチ、そして心地よい音

Lofree FLOWは、薄さ10mmのメカニカルキーボード。タイピングの

剛性感の高いフレームとガスケットマウントで、余計な振動や音がしない、とにかくピュアなキースイッチを体験できる構造。

しかもキー表面も、サラサラとしたPBT85%以上を含有するキャップで、指先も心地よいのです。浅いキーボードながら、キー同士の感覚がかなり詰まっていて、パッとみた感じ、「ギュッと詰まった全部キ」みたいな表面になっているが特徴的。

全体を通して、非常に体験を精密に設計している、という印象を受けます。

ロープロファイルのKailh POMスイッチ

ここに組み合わせるのが、新開発のKailh製POMスイッチ。スムーズながら、使い始めから若干ミルキーな雰囲気が伝わってくる、そんなキャラクターです。

自分が選んだのはリニアの「Ghost」ですが、キートラベルは1.2mm、押し下げ圧は45g。とにかく浅いので、運指のモーションが小さくすみ、心持ちタイピングの効率性が上がる印象を覚えます。

入力を続けていると、キートラベル中が極めて静かでスムーズであることに気付かされます。こういうことを言うと元も子もないのですが、ロープロファイルであることが勿体無いくらい、もっとトラベルしていたい、と思わされるほど。

しかしどこまでもスムーズなキートラベルは、すぐに底打ちし、コツという心地よい底打ち音を奏でます。

HHKB Studioとの共通点と違い

常用しているHHKB Studioとの共通点は、フレーム自体の高い剛性感がもたらす安定感と、Kailh製キースイッチという点。

安定感あるキーボードフレームは、打鍵した時の振動や他のキーへの振動の伝搬が少なく、安心感が得られます。同時に、若干こもったような雰囲気もありつつ、変な残響音に悩まされることもありません。しかし重くなります。

HHKB Studioはあえて金属板を入れて、フレーム自体の剛性感を高めることで、動きの良いスイッチを安定して受け止めることに成功しています。

ガスケットマウントとアルミフレームを採用したFLOWにも、共通した安定感を感じることができ、

「HHKB Studioが気に入っている人のためのロープロファイルキーボード」として、
これ以上ないという選択肢

だと思いました。

もう一つの共通点は、キースイッチです。

HHKB Studioは専用チューニングのKailh製リニアスイッチを使用しています。45gの押下圧と3.6mmのキートラベル、リニアで静音性も高い製品で、タイピングを「無意識」の境地で実現してくれるスイッチです。

対してLofree FLOWもKailh製POMスイッチを採用しており、45gの押下圧と1.2mmのキートラベルと、数値上の傾向は近いものがあります。

キートラベルがより短いということもあるのですが、FLOWの方がミルキーさがより際立って感じられます。HHKBのリニアスイッチはかなりあっさりとした印象。キーを押下する瞬間の楽しさは、FLOWのスイッチが勝っているように感じました。

しかしHHKB Studioの方が断然静か。FLOWは底打ちの音が大きく、浅くてすぐに底打ちするため、忍足で打とうが乱暴に打とうが、同じような底打ち音を奏でます。この音は回避不可能という感じです。

この辺りは、ビデオでご紹介した方が良いと思いますので、別途考えます!

タイピスト的な不満点

今更ながら、自分はキーボードオタクというよりは「ジャンク・タイピスト」を自認しています。

どちらかというと、文章を書くことよりもタイピングしていることが好き、というタチで、1日中タイピングができる仕事という点は、ジャーナリストという職業選択に少なからず影響しています。

ただし、タイピングをするためにはキーボードが必要で、必然的にキーボード沼の住人にならざるを得ないのです。

そんな自分にとって、HHKB Professional HYBRID Type-Sは現在進行形で、キーボードの基準になっています。

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そこにきてHHKBは、リニア・メカニカルタッチのHHKB Studioを登場させました。こちらはさらりとしたタッチで、メカニカルだけれどもどこかHHKBっぽさを残すような、これまた非常に自分好みのタッチで気に入っています。

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HHKBの良さは、ファンクションキーを省いた超小型。比較的軽量で持ち運びもしやすかった反面、合成感が欠ける。そこでどっしりとしたボディのHHKB Studioが登場し、軽快なリニアキースイッチと合わせて、新しくもアプローチやこだわりがHHKBらしい、そんなキーボードに仕上がってきました。

HHKBで良いところは、実はチルトスタンドがなくても奥に行くに従ってキーが競り上がっている形状にあります。

指の付け根の位置を動かさない場合、当然ながら、奥にあるキーは指の付け根から遠くなります。HHKBの場合、わずかに沿ったキーボード面のおかげで、キーが動作するポイントまで「届かない」ということがありません。

しかしFLOWは完全にフラットに配置されているため、慣れるまでは手前から3段目、4段目のキーのオペレーションポイントまで届かないことがありました。ここは気を使うポイントになってしまっており、FLOWに感じる数少ないストレスのポイントになっています。

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