ドコモ光・IPv4 over IPv6接続の頻繁な切断問題、Wi-FiルータをバッファローからNECに変えたら解決した – NEC Aterm WX3600HP

Review
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自宅の光回線のインターネットが途切れる問題。対策を施して1ヶ月経って、問題が再現しなくなったので、「解決した」ということにします。問題が複雑なため、整理するためのメモとしてのレビュー。

今回のテーマは、NECのWi-Fiルーター「Aterm WX3600HP」です。

この製品で光回線からの接続を受けることで、バッファロー製のWi-Fi 6Eルーターでずっと解決していなかった「IPv4 over IPv6(v6プラス、OCNバーチャルコネクト)」の頻繁な切断問題が、スッキリ解決しました。

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何が問題だったの?

解決したかった問題は、IPv4接続が頻繁に途切れてしまう症状の改善でした。

特に問題だったのは、Gadgetouch Plusなど、外部に中継して参加するRiverside経由での配信や、Zoom会議などで定期的に途切れてしまい、迷惑をかけてしまっていたこと。

パンデミックは明けましたが、リモートが当たり前となっている現在において、相手にはもちろんのこと、迷惑をかけている、という意識から自分にとっても大きなストレスになっていました。

この接続が連続して途切れまくる問題を解決したかったのです。

情報不足の中で、2年に及ぶ問題に終止符

実はこの問題、かれこれ2年ぐらい、悩まされ続けてきました。

複数のプロバイダ(GMOとくとくBBから@niftyに乗り換えた)、ルーターのメーカーであるバッファローにも度重なるサポート問い合わせを行い、ドコモにも連絡してホームゲートウェイ(HGW)まで交換してもらいました。しかし各所でも明確な情報や回答は得られず、症状の改善もされず、という状態でした。

ウェブを検索しても、原因や対策などの情報が出てきませんでした。各種メーカーのWi-Fiルーターのレビューや口コミ掲示板などを探し続けていたのですが、なかなかこれといった情報が出てこなかったのです。

そのため、解決はしたものの、あまり納得しうる根拠にも欠けるな、と思ってはいますが、この記事が、同じ症状に悩む人の助けになれば、とも思っています。

症状の分析 – v4だけ途切れる

ここで、接続の切断について、詳しく調べてみることにしました。というより、少し不自然で気になる点があったのです。

簡単にいうと、前述の通り、RiversideやZoomは途切れるのに、自宅から配信するYouTube Liveは一切途切れたことがなかったのです。

配信中でなくても接続は頻繁に途切れていたのですが、その事実に気づきにくい原因もありました。Appleの通知、iMessageやApp Store、FaceTimeといった各種接続、GoogleのGmailや検索、YouTube動画視聴など、普段頻繁に使うサービスが切断されることはありませんでした。

そこで、「IPv6接続は落ちておらず、IPv4経由での接続が落ちている」ということに気づきました。

IPv4 over IPv6が原因と特定、プロバイダの変更も解決せず

光回線はドコモ光を使っており、契約当初からGMOとくとくBBを使っていました。

ドコモ光系のプロバイダに限らず、多くの日本の光回線のプロバイダで採用されているのが、IPv6経由でIPv4に接続する方法。GMOとくとくBBでは、MAP-E方式の、JPIXの「v6プラス」が採用されていました。

https://www.aterm.jp/product/atermstation/product/warpstar/wx3600hp/

v6接続は途切れず、v4のサイトやサービスが途切れるため、ここに問題があるのでは?と思ったのです。

そこで、他のIPv4 over IPv6サービスが採用されている、憧れの@niftyに乗り換え、ここでは同じくMAP-E方式の「OCNバーチャルコネクト」でのv4接続となりました。

しかし、v4接続の頻繁な切断は解決せずでした。

この間、前述の通り、ドコモへの問い合わせも行なっており、プロバイダ変更の前にHGWの交換もしてもらっています。

バッファロールーターの怪しげなログ

こうなってくると、インフラ側(プロバイダ側、光回線、HWGまで)で対策できることはなくなってきました。

そこで、自宅で設置しているWi-Fiルーター、バッファローWNR-5400XE6が、v4接続を頻繁に手放してしまっている、という原因の特定に進みます。

ちなみにメーカーが言うように、リセットをしたり、最新ファームウェアにアップしたり、指示される対策はすべて実行した上で、改善がされないため、おそらくメーカーとしてもお手上げだったのでしょう。

切断が起きた時のルーターのログを見ると、パターンを発見することができました。

一番下の行の「Bound to *:546」が出てくると、MAP-Eの接続し直しが発生している模様。さらにログを遡ってみると、12時間に34回切断されていることもわかりました。

そりゃ配信が「途切れ途切れの話」になるわけだ。

対策として、別メーカーのルーターを試しに購入

そこで、光回線を受けるための別メーカーのルーターを入れることにしました。

対策当時、9月13日に4時間のGadgetouchプラス配信が控えていたこともあり、Wi-Fiネットワーク自体はバッファローのWi-Fi 6Eのメッシュネットワークを維持しつつ、光回線の接続やDHCPの発行は、新しいルーターに任せる、と言う方式にします。

そこで購入したのが、NEC Aterm WX3600HP

当日の朝でAmazonでは間に合わなかったので、近所の家電量販店に駆け込み。本当はもっと安い1500でも良かったのですが、在庫の関係で、Wi-Fi 6対応の製品を選びました。

帰ってきてAtermの箱をバッファローのルーターに見せながら、「Aterm買ってきたぞ、リプレイスしちゃうぞ、いいのか?」と念話を送ってみましたが、帰宅後のZoomミーティングでも1時間のうちに2度切断。

お役御免になりそうになると、ちゃんと動き始める、という機械あるあるは発動しませんでした。

速度が2.5倍?!

まずは、HGWからNECのルーターだけつないで接続チェック。すると驚くべきことに、fast.comの値は630Mbpsを示すじゃないですか…。

fast.comはNetflixの速度チェックサービスで、IPv6経由なので、頻繁な切断の改善とは無関係なのですが、バッファローのルーターで接続していたときは、有線接続での計測でもせいぜい400Mbps止まりだったので、NECのルーターのIPv6接続は実に1.5倍のスループットを叩き出すことがわかりました。

「みん速」での計測でも、下りでIPv6が675.73Mbps、IPv4で557.88Mbpsを叩き出しました。光回線が1Gbps契約のままなので、これはちょっと驚き、というか。

IPv4は最高200Mbpsという速度だったので、こちらは2.5倍以上高速化されていました。

バッファローのルーターではみることがなかった、「みん速」上での「超速い」の表示を始めてみることができました。

v4接続の切断がなく、1ヶ月過ごした

そして、懸案だった「IPv4 over IPv6」の頻繁な切断という症状は、発生しなくなりました。

個人的には非常に感動的ですが、そもそもこれが正常な姿だった……。

そして、入れ替えてから1ヶ月が過ぎましたが、引き続き、v4切断は1度も発生せず、これまで再起動・リセットも一切していません。

と言うことで、IPv4 over IPv6の頻繁な切断問題は、私のネットワーク環境においては、「バッファローのルーターを、NECのルーターにリプレイスすること」で、問題解決となりました。

対策後のネットワーク

仮設置だったNEC Aterm WX3600HPは、そのまま残し、HGWと接続して、IPv6接続とOCNバーチャルコネクト、そして自宅ネットワークのDHCPの役割を担ってもらうことにしました。

※無線接続はOFFにしています。

そしてNEC Aterm WX3600HPから、ルーターをオフにしたバッファローWNR-5400XE6に有線で接続し、さらにもう2台目のWNR-5400XE6とメッシュネットワークを組んで、Wi-Fi部分は既存のバッファローを生き、としました。

2台目のWNR-5400XE6と有線接続しているMac Studioでの速度計測を見ると、これまでfast.comで120Mbps程度が最高速だったところが、350Mbpsまで向上しており、Wi-Fi 6Eを生かしたメッシュはちゃんと速度が出る状態で動作していることがわかりました。

と言うことで、今回は、NECのWi-Fiルーター「Aterm WX3600HP」による、IPv4の頻繁な切断問題の解決について、経緯と対策、改善後の状態についてご紹介してきました。もし同様の問題に悩んでいる方がいらっしゃれば、参考にしていただければ、と思います。

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