M5を搭載した15インチMacBook Airを、仕事のメインマシンとして使い始めて100日が経ちました。
この節目に、noteの有料記事として約2万文字のレビューを書きました。
https://applenote.me/n/n265289ad4dfe
ただ、書き終えてみると、一般的な製品レビューとは少し違うものになっていました。
性能は十分か。15インチは持ち運べるのか。32GBメモリで将来まで困らないか。MacBook Proではなく、Airを選ぶ意味はどこにあるのか。
もはや、これはレビューというより、エッセイです。
あるいは、仕事道具を買い替えるまでに、何を考え、何を諦め、どこで迷ったのかを残したログに近いものになりました。
「Pro」から「Air」へ移ることへの迷い

前任は、14インチMacBook ProのM1 Maxモデルです。
64GBメモリ、2TBストレージという、当時としてはかなり余裕のある構成でした。それに対して、今回のMacBook AirはM5、32GB、2TBです。
ProからAirへ。Maxから無印へ。メモリも半分になりました。
スペック表だけを見れば、明らかなダウングレードです。しかも円安や価格改定の影響によって、購入金額は前回のMacBook Proとほぼ変わりません。同じ金額を払いながら、なぜ上位モデルを選ばなかったのか。
本編では、その問いをかなり長く考えています。100日使って分かったのは、私は性能を落としたかったのではなく、性能の配分を変えたかったのだということです。
長時間使い切れないGPU性能より、広い画面が欲しい。大量のポートより、薄さと静かさが欲しい。最大性能より、原稿、資料、ブラウザ、オンライン会議、写真、生成AIを同時に開いたままにできる余裕が欲しい。
私の仕事は、Mac一台にすべてを計算させるものから、クラウドやAIを含めた複数の環境を束ねるものへ変わっていました。
MacBook Airは、そのための「操縦席」として、思いのほかよくできています。
15インチで買ったのは、思考の余白だった

13インチAir、14インチPro、15インチAir。この三択にも随分悩みました。
15インチは決して最軽量ではありません。狭い机では大きく、ポートも少ない。それでも選んだ理由は、原稿と資料、ChatGPTとブラウザ、会議画面と議事録を同時に並べられるからです。
画面が広いと、情報が多く見えるだけではありません。
ウインドウを切り替える回数が減り、考えていた文脈を失いにくくなります。15インチで買ったのは、画面サイズというより、思考の余白でした。
そして、シルバーの15インチという姿には、かつて憧れたPowerBook G4 Titaniumの記憶も重なっています。
長く使う仕事道具は、合理性だけでは選べません。机の上に置かれた姿を気に入っていることや、毎朝開きたいと思えることも、4年間という時間の中では重要です。
仕事道具を選び直すためのレビュー

本編では、MacBook Airの長所だけでなく、弱点も書きました。
ProMotionやXDRディスプレイはありません。ポートは少なく、長時間の高負荷処理ではMacBook Proにかないません。値上げ後の価格で同じ構成を選ぶなら、14インチMacBook Proとの比較も欠かせません。
そのため、「15インチMacBook Airが最良のMacだ」と結論づけた記事ではありません。
プロなら本当にProモデルを選ぶべきなのか。4年使うなら、どこへお金をかけるべきなのか。AIが仕事へ入り込んだ今、コンピューターの性能をどう考え直すべきなのか。
一台のMacを通じて、自分の仕事の現在地を確認した記事です。
MacBook Airの購入を考えている人だけでなく、次にどんな仕事道具を選ぶべきか迷っている人にも、読んでもらえればと思います。
レビューというよりエッセイ。
もしくは、一台のMacを選ぶまでに考え続けた、かなり長い悩みのログです。
ぜひ、noteでお読みいただければ、と思います。この機会に、メンバーシップへのご登録も、よろしくお願いします。