アメリカに引っ越して近所にナパ・ソノマといったワインどころが近所にあったこともあって、週末になると出かけて行くことが多くなりました。クルマを運転するので現地では試飲できなかったこともあって、すっかり「ワイナリー」という風景が好きになってしまった。

ということで、ワイナリーはワイン目当てではなく、そこへ行くこと自体が楽しみになりました。

多くの場合、平場であれば、お城のような主屋があったり、そうでなければ牧歌的な小屋がある丘あったり、といった原風景のようなワイナリーなのですが、中には訪れること自体が楽しみになるように、ランドスケープそのものを設計し、風景も味の印象に変えていこうとする試みもまた、たくさん見ることができました。

日本で前者は山梨のワイナリーに多く、また後者は長野や富山といったエリアに多い。今回訪れたSt. Cousair(サンクゼール)は、まさに後者の印象的なワイナリーの風景が作り出されていました。

サンクゼールの創業者で、東京生まれ・東京育ちの久世さんは、スキーで長野と出会い、斑尾高原でジャム作りを始め、フランス旅行にインスパイアされてワイナリーを飯綱高原に構えるというストーリー。

自分も小さい頃から長野でスキーをしていたので、ついつい関わりが深くなる点はとても共感ができます。自分はもっと森の奥深くの長野が原体験にあるので、こういう丘の風景は、自分にとっては発見だったのでした。

夏の終わりのワイナリー。

収穫前のぶどうの色彩、一本伸びる雄大なシンボルツリー、黄色が可愛らしいレセプション。ぜひ一度、訪れてみてください。

サンクゼールの丘