TeslaがXで、春のソフトウェアアップデートの概要を公開しています。その中で、車のメインの画面が大幅に変化していることに驚かされます。CybertruckのUIが、他の車種にも採用されるイメージです。
これまでも、ソフトウェアアップデートで追加された機能はたくさんありました。そもそも最初はApple MusicやZoomといったアプリはありませんでした。また、方向指示器と連動して側面のカメラの映像を表示する機能、そこにクルマがいた場合に赤く光るアラートまで追加されました。
Model 3・Model Yの新しいホーム画面 ※ただしAMD Ryzenチップ搭載モデル
パーキング(P)レンジの際の新しいホーム画面。
今までは地図が3/5、車が2/5のサイズで表示されていましたが、パーキング中は自分のクルマが画面の中央にドンと置かれるようになりました。
そして地図は右上(右ハンドルの場合はおそらく左上)に小さく表示され、ルート設定されていれば、ルート全容が表示されています。
ちなみに、スマートフォンのカレンダーに予定とその場所が入っていると、連携して、自動的にナビが次の行き先にセットされます。なので、乗り込んだ状態で、いきなり行き先にナビがセットされているということがあり得ます。
これまでメディアカード(音楽などの再生やコントロールを表示するカード状のUI)だけでしたが、トリップカード(というべき?)が追加されています。
走り始めるときにどうなるのか、気になりますね。
オーディオアプリのアップデート
Teslaのオーディオはどんどん進化しており、かつてSpotifyやTuneInなどの対応からスタートし、Apple Musicに対応。さらにApple Podcastをサポートしました。
これに追加してAmazonのオーディオブックが楽しめるサービス、Audibleがサポートされます。クルマを運転しながら、読書(読み聞かせ?)ができるという点は、リスナーにとってありがたい対応。
オートシフト
これは最新のModel 3などにも搭載されていた機能でした。オートシフト。クルマを発進させるときのシフト操作を不要にしようというアイデアです。
今回のソフトウェアアップデートでは、Model S、Model Xの2021年モデル以降に適用される機能です。
ブレーキを踏むと、カメラがまわりの状況を見て、自動的に前進(D)もしくは後退(R)に切り替えて走り始めることができるという仕組み。
これまでも、Teslaに乗り込んだとき、それまでやっていたクルマを走らせるためには、シートに座ってブレーキを踏んで、シフトレバーをDに入れるだけでした。
Tesla以前に乗っていたクルマでの走らせるための所作、具体的には、
- 鍵を開ける
- ブレーキを踏む
- エンジンをかける
- ナビをセットする
- パーキングブレーキを解除する
などが全ていらなくなっていました。
ここにきて、シフト操作までいらなくなるとは。
ハンズフリートランク
これは別に珍しい機能ではないですが、2021年以降のModel S、Model X、新型Model 3に、ソフトウェアアップデートで追加される機能です。
鍵として登録しているスマホを持ってトランクの後ろに回ると、自動的にトランクが開く仕組み。時々ある低い車庫だとぶつけちゃいそうですが、せっかくリアにカメラもあるし、なにかジェスチャーがトリガーになれば良いのではないか、と。
スマホ通知内でセキュリティカメラのイベントが見られる
これはAppleのHomeKit対応セキュリティカメラでもおなじみの機能でしたが、クルマにも着きました。
セントリーモード(セキュリティカメラON)中に人が接近したり振動を感知した際に、Teslaアプリの通知で、そのビデオクリップが見られる仕組み。
自動車から直接、映像が届くというのは、車内でいちいち、セントリーモードの映像を振り返る手間が省けたり、もしもの時の対処が早まることにつながり、セキュリティ向上に役立ちそうです。
という具合で、今回はいくつもの新機能のアップデートが加わりました。こんな調子で、年中機能改善が行われて、どんどん使いやすい車になって行くところも、Teslaの他のメーカーとの違いです。
それはそうと、そろそろタイヤ交換しないと。
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