Tesla Cybertruckは、巨大なのに音もなく動く、異世界の存在

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流石に大きすぎて、買えませんけど…。

TeslaのバッテリーEVピックアップトラック「Cybertruck」(サイバートラック)が日本に初上陸。2月15日22:00に、豊洲のチームラボプラネッツTOKYO DMMで初めて公開され、その後日本各地での展示ツアーを展開するとのこと。3月中のスケジュールはすでに公表されており、4月以降は追ってXなどで発表されると見られます。

ちなみにお披露目イベントの詳細の注意書きには「銃撃、耐衝撃テストは行えません」と書いてありました。普通に銃刀法に引っかかるのでできないのは当たり前なのですが、米国のツアーではライフルやハンマー持参になったらしく…。

まあ防弾性能を謳ってるからそうなったんだと思いますが。

Cybertruck 全国ツアー / Tesla
Cybertruck 全国ツアー / Tesla
https://twitter.com/teslajapan/status/1760260194637070705
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Cybertruckのジャパンプレミアの瞬間

基本的に、走行しているシーンを実際に目にできたのは、このビデオを撮影していた時のみだったのですが、巨大なステンレス製の幾何学的な形状の物体が、音もなく動いてくる、というシーン。

異様としか言いようのない瞬間で、異世界的な何らかと遭遇したかの様な感覚だった、という第一印象を残しておきたいと思います。

こういう感覚を覚えるのは、なかなかない機会だったので、とても印象深いものでした。普通のクルマが音もなく走行するEVとは、もっと違う体験だったのです。

Cybertruckってどんなクルマ?

Cybertruckは、米国で最も人気のあるカテゴリの1つと言える「ピックアップトラック」のEV版です。

映像を見てもお分かりの通り、超デカい。ボディ幅は2200.7mmでミラーを展開すると2413.3mm

まで広がります。高さは意外と低くて1790.8mm、しかし全長は5682.9mm。近所に3m幅の道路があることを考えると、うちの周りの普段使いは絶対ムリですね。交差点どころか、カーブしてる細い道も曲がれない可能性が…。

4990kgの牽引能力と、一充電の航続距離547km、そして静止状態から100km/hへの加速が2.7秒というスペック。何よりそのスタイルは、無塗装のハードステンレスで防弾性能まで誇り、ガラスも雹の直撃に耐えるハードタイプ。

主役とも言える肝心の荷台には電動トノカバーが付いていて、荷物をすっぽりカバーできる仕組み。ここに追加のバッテリーを搭載したり、大人2人が眠れるキャンピングテントを展開したり、楽しそうな演出がたくさんあります。

車内はアップデートされたModel 3の様な雰囲気。巨大なモニターが前席中央に、小さなモニターが後席中央に配置され、ナビゲーションから空調、クルマの機能の設定、エンターテインメントまでをモニターで操作します。

現在は全輪駆動(AWD)モデルが米国で79990ドル、最高成功のCyberbeastモデルが99990ドル。そして2025年登場の後輪駆動モデル(RWD)は60990ドルに設定されるそうです。

日本での販売となると、問題は歩行者の衝突時の保護性能が問題になりそうです。欧州での販売もこのままだと難しいのではないでしょうか。米国はこの基準がないんですよね。

売てれるピックアップトラックは、米国の電動化にとって重要

Teslaは当初、ラグジュアリーセダンのModel S、同SUVのModel X、スタンダードなセダンのModel 3、そして最も売れているSUVのModel Yと、モデルをリリースし(S3XYラインアップ)、スポーツカーのRoadsterとピックアップトラックのCybertruckをラインアップに加えました。

Cybertruckはフルサイズピックアップトラックで、なんでこんなカテゴリに投入したのか、日本からすると不思議なのですが、実は米国の自動車マーケットにおいては超重要カテゴリになっているのです。

Best-selling pickup trucks in the United States in 2023 / Statistic
Best-selling pickup trucks in the United States in 2023 / Statistic

ピックアップトラックの米国でのトップブランドはFord F-seriesで、2023年は75万台が販売されました。デカくて燃費の悪いイメージしかないピックアップトラックがよく売れているのがアメリカ市場。「移動手段の持続可能性」をパーパスにしているTeslaにとって、輸送トラック「Semi」とともに、ピックアップトラックの電動化は避けて通れないポイントだったと位置付けることができます。

Ford F-150は2020年に14代目がリリースされており、2021年にはバッテリーEVモデル「Ford F-150 Lightning」が発売されています。

2023 Ford F-150® Lightning® Electric Truck || All Electric and All F-150
The 2023 Ford F-150® Lightning® all-electric truck is available in 4 trim levels; PRO, XLT, LARIAT® & Platinum. Choose a...

Teslaは自身がトップ自動車メーカーになることをゴールにしていませんので、トップブランドが電動化に踏み切ること自体が、喜ばしいことと言えます。

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